2006/07/24 (Mon) 惑星の影響に対抗する
そういうわけで、前回の続きです。

自分を継続的に観察していると、われわれ人間の日常生活は、ごく小さな欲求のでたり消えたりの繰り返しで、そのつど、その欲求をかなえるべく何らかの行動をとっているのが私たちだということに気づくと思うわけです。それは昨日書いたような、食事がしたいとか、休みたいとか単純なものだけでなく、例えばある自己顕示欲、突然やってくる劣等意識、逆に自尊心でいっぱいになっているとき、落ち込むような気分や、怒りの感情など、そういったものが入れ替わり立ち代り現れ、それに応じて、またはもっと正確な言葉を使えば、振り回されて行動をとっているのがわれわれ普通の人間なのだということが慎重かつ継続的な自己観察によって実感できると思うわけです。そしてそれを観察しながら、それら欲求が現れる原因はいったいどこになるのかということを探ってみようとすると、本来これらは自分自身の中にも、また目に見える外の世界の現象にもないのではないかと思われてきた。それこそがわれわれが見ることのできない「惑星の影響」なのではないかと思われてきた。というのが昨日書いたことですね。


さて、そう考えてみると、そういった惑星の影響、また自動的に動いてしまう機械的なわれわれの生に反抗する方法がちらっと見えてくるわけです。結局そういった脈絡もなく出てくる欲求、感情を無視してみるということです。それは忍耐とも言い換えられるかもしれません。ただ、これは闇雲に耐えたらいいというものでもないし、強制力がが特別ない場合は、強い目的意識なしには、人間なんの自己統御力も持っていませんからそんなに簡単にできるものでもありません。しかし繰り返しそのことを観察することで、そうした次々にでてくる欲求や感情はほとんどがまったく必要のないもので、それどころか自分がめざしている方向を妨げているもの以外の何物でもないということを(これは重要なことですが、目指している方向がある人のみにこのことが言えます。)理解できますと、これは自然にばかばかしくて、そういった欲求や何かの反応だけで起こっている感情を重要視しないで済むことにつながってくるようです。
僕にとってはこれを発見できただけでもかなり大きいことでした、というのも日常の中で、はっきりとわかる方法で、いかにして自分が目覚めることができるのかというバロメーターはないに等しいと思うのですね。自分が自己想起しているつもりになっていても、自己想起を始めたとたん、自己想起をしている夢を見ている状態に陥るというのは、「奇跡を求めて」でグルジェフが説明していたことですが、これについて、まさにそのとおりだと実感しているわけです。結局はこういったワークに取り組むには人間の意識があまりにも弱いために、その意識状態を保っていくということはまったく不可能なのですよね。自分では意識がコントロール不能だからこそ、身体への働きかけがワークのなかでものすごく有効であるわけで(なぜなら、身体の習慣を変えれば、それと同時に感情、思考の習慣にも影響を与えられるからです)、それ以外にもう1つの非常に有効な道具として、この「小さな欲求を無視してしまう」というのが活用できるとおもわれるわけです。
2006/07/23 (Sun) 手始めに。
ぼちぼち始めようかと思います。
頭の中にはいろいろなことがうずまいていて、どこからどう整理していいかわからない感じがしますが、これこそが研究を一度やめることで期待していた効果といいますか、結局は通常の論理で考えられるようなことにはあまり意味のあることはないように思うので、あまりうまく整理しすぎてしまうと、ウスペンスキーが陥った論理的な罠のようなものにはまってしまうのだと思うんですよね。 以前はウスペンスキーを土台に研究していたので、その方向になってしまうのはしかたがなかったかもしれないのですが、今回はなんとか違うふうにいきたいものです。


日常の中で自分を継続して観察していると、それぞれの瞬間に出てくる欲求はまったくつながりを持ったものではないことによく気づくように思います。
簡単に言えば、ある瞬間に突然なにか甘いものが食べたくなったりすると思えば、気づくとソファでごろっとしてリラックスしたいと考え出したり、ある人の態度が気に入らないために、その人に何かしらの悪い意思を向けることに必死になることもあります。
これらの欲求をわれわれは常にロジックなものとして感じていると思うんです。おなかが空いたら何かが食べたいとか、疲れたら休みたいし、理不尽なことには戦わなくてはならないとか、いろいろと論理的に”理由付け”は常にできていますからね。しかしこういった欲求の変化を自分自身で論理的に感じていること自体がグルジェフの言う「緩衝機(バファー)」というもので、これは”ある理由”から「真実」を見ない、感じないで済むようにするためにわれわれが持っている機関なんですね。この緩衝機が人類の中にどうして形成されるにいたったのか、これには神話のような説明があったりしますが、そんなことはどうでもいいでしょう。とにかく、なぜかそういった装置がわれわれに働いていて、われわれは何かの欲求が自分の中に生まれるのはなんらかの個人的な理由があるからであると感じるようになっているわけです。

そういった日常の中の小さな欲求、「今何がしたいのか」ということがじつはまったく論理的なつながりを持っていず、行き当たりばったりにどこかからでてきているものだ、ということを、ここのところちらちらと感じることがあります。これは継続して観察していくと、そのときにどうしてもしたいと思う欲求は、5分前だったらまったく必要ないと思っていたことばかりだし、何かの偶然で、その欲求をかなえない、つまり別のことに意識がそれるようなことが起こると、また5分後にはそんなものにはまったく必要性を感じなくなるようなしろものなのです。

それではこれがどこからでてきているのか、ということを考えて見ますと、すごく奇妙なんです。
仕事をしているとき、またはどんなことでも他人と関わっているときは、あたかもそういったものが、外からやってきて、それに反応した結果として欲求があるように見えます。しかし、最近の自己観察でそれが疑わしく思えるのです。
自分ひとりになったときにはそういった「反応」の機会はほとんどなくなるのですが、その脈絡のなさを見ると、その原因は自分の中からも、目に見えるできごとに中にもまったく存在していないように思えてくるのですね。
それはあたかも自分に対する「惑星の影響」が変化しただけなのだと感じる。むしろそう考えたほうが、ずっと説得力があるように思えてくるわけです。



さてさて、だだだっと書いてみましたが、面白いですね。何かのテーマになっていないのですよね。すべて同時にいろいろなことが頭にあって、文章にするのはその一部分という感じになってきます。文章にすれば、必ず論理的になるわけですが、なんとなく、これから先あまり論理的にならないまま、書きたいことを書きなぐってやろうという気がしています。
長文はブログを読む人には負担になりますので、今日のところはここでやめましたが、そんなことを気にする必要もないのかもしれません。とにかく、ここのところのテーマは「反論理」なので(なんかシュールレアリズム運動みたいですが(自嘲))、ブログで何かを書くということの本質にすら矛盾しているわけですからね。

なんとなく楽しみなのは自分だけかもしれません。
いずれは誰にも理解不能な文章を書き始めるかもしれませんねw。
(めざせグルジェフ「森羅万象シリーズ」!ですw)
2006/07/21 (Fri) 第2期開始
みなさんお久しぶりです。
2ヶ月の間ブログを休んでいたわけですが、思うことがあってまた再びブログを再開したいと思います。

以前ブログをやっていた間、あらためてグルジェフを研究した内容が自分の頭の中だけでかなり大きくなってきてしまったので、それ以上理論的にだけ研究を進めることを避けるために、休むことに決めたわけでした。そして、この休んでいた間考えていたことは、とにかく一度研究したことを忘れてしまうこと、そして理論的研究で硬くなってしまった頭をしっかりほぐして、より広い意味で他人の考えることなど、多くのことを受け入れてみて、くだらない自分だけの理解でなにか凝り固まってしわないようにと、ワークという意味ではそれだけに取り組んできました。

あれから2ヶ月がたちまして、いろいろとワークに関して、新しいことが思い浮かぶようになってきたんですね。そうして何か感覚的に次の段階がきたというふうに思うようになったので、それではブログを再開してみようかと思うにいたりました。


まあ、「ベルゼバブの孫 第2期」とでも名づけたくなるわけですが(w)、今回はなるたけ落ち着いて、理論にばかり話が行ってしまわないように進めていきたいと思っています。結局、最初にも書いていましたが(参照)、僕ら普通の人間には徹底した自己観察、それを通した存在のレベルの向上、そしてまたそれを通した思考、感情、本能・動作の3つのセンターのバランスをとっていくことだけが重要だと思われるからです。つまり論理的にはそれ以上必要ないと思うのです。


またしばらくお世話になります。よろしくお願いしますね^^。


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このブログはある程度グルジェフを知っている方を対象に書かれています。解りづらいことがある場合は、このプログの初期の記事を読むか、ウスペンキーの「奇跡を求めて」など、一般的なグルジェフの入門書から読まれることをお勧めします。

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